ビザ申請は大きなストレスのもとでしたが、後から考えてみれば心配は不要でした。イギリスは、渡航の3か月前以内でないとビザの申請ができません。ですので予定日の2か月前になってもビザが下りない、飛行機チケットも買えないタイトなスケジュールで申請を進めることになり、本当に留学するのか周りにも心配されました。しかしイギリスの制度ではこれが普通の進行なのです。
留学先はビザ申請支援の部門があります。まず、雇い入れ日と渡航日を決める必要があります。今回は、Government-authorised exchange (GAE) visaというtemporary work visaの一種を取得することになりました。雇い入れ日を11月1日としたので、それより2週間前から入国できます。フライトの値段を見て安そうな10月18日を入国予定日としました。後から分かったのですが、ビザ記載の入国予定日より実際の入国日が遅くなるのは問題ないが、早すぎるのはまずいのです。早すぎた場合、観光ビザで入国してしまい、GAEでの滞在を始めるためにいったん出入国する必要が生じます。ですので、ビザ記載の入国予定日はできるだけ早い日にしたほうがフライトのスケジュールを柔軟に組めます。通常、雇い入れ日の2週間まえです。
GAEビザの申請は簡単で、ウェブサイトでサクサクと進みます。質問項目はかなり多く、アメリカのESTAの項目を3倍に増やした感じです。結構お金がかかります。ビザ申請料+ビザの年数分の健康保険料+生体認証採取の手数料で併せて25万円払いました。健康保険料はビザの年数分前払いで返金なしです。ですので、無駄に長いビザを取得するべきでないです。
政府ウェブサイトでのビザ申請が終わると、写真撮影・指紋採取のための予約に進みます。日本では大阪と東京に事務所があります。予約はすいているようで、申込の翌日から空き枠がありました。英国政府は民間企業にこの業務を委託しており、追加料金で色々なオプションサービスを勧められます。迅速審査(1万円くらい)とかSMSで審査の進捗を教えてくれる(¥2,000)など変なオプションもあります。結局、パスポート返送(¥2,000)だけ付けました。これをつけないとパスポートを後日事務所に取りにいかないといけないのです。
結局渡航予定日の42日前にウェブサイト上の申請・支払いをし、37日前に指紋採取に行き、27日前に承認の通知をメールで受け取り、その数日後にパスポートが返ってきました。渡航予定日の1か月半前になってもビザ申請に進捗がないので不安でしたが、ウェブサイト入力が終わってからはスピード感で進むので、心配することはなかったのだと後から分かりました。なお、妻子のビザは今後取得します。